北海道の旅
17日目(7/27) -再会- 

 北海道に来て初めての朝日。快晴の朝だ。いうことなしって感じで、最高!もうこれだけで十分満足できる。気分良くテントをたたみ、出発。今日は開陽台まで。50キロ程度なのですぐに着くだろう。

 8号線を走る。走り始めるとすぐに緩やかなアップダウンの繰り返し。しかし、天気がいいために気にならない。気分良く進む。やはり、晴れた日ってのはいいもんだね。中標津に入ったのは10時過ぎ。ライダーの人たちが言っただけのことはあって、この街はかなりでかい。東武と長崎屋もある。昼頃まで本屋や公園でぶらぶらする。

 昼を回ったので、開陽台へいざ出発。アップダウンは予想していたほどきついものではなく、意外とすいすい進む。しかし、朝あれだけ晴れていた空が、一気に曇天へと変わっていく。昨日一気に来てしまえば良かった・・・。

 ツーリングマップルにも「感動的な道路」と書いてあった北十九号線は、本当に天にまでも続いていくような道路で正直驚き。雲がなかったらどれだけ素晴らしかったことか。そして、そのあとには開陽台へと上る道。これが最大級にきつい。そんなに長いわけではないけど、本当にきつい。何とか登り切ると、そこは開陽台。

 −すごい。330°の大パノラマは本物だ。地球が丸く見える。曇りとはいえ、来て良かった。これは、きつい坂道を自力上りきったあとに見たから感動したというのもあるだろうけどね。テントサイトは展望台の裏。それほど広くはないが、すいているので張り場所には困らない。これまでは開陽台といえば張り場所がないくらいの人気スポットだったらしいが、何故か今年は少ないらしい。悪天候が続いていることや、年々旅人が減ってきていることなどが絡み合った結果だろうか。

 一段落したあと、ここに連泊しているFさんと話す。富良野方面の穴場情報や中標津にある居酒屋(食堂!?)深川のトンカツの話。特にこのトンカツは、僕的には嬉しい情報だ。その大きさは、とにかく生半端なものではないらしい。大食いの僕としては、行かないわけにはいかない情報だ!しかもこの食堂、じいちゃんが一人でやっているのだが、7月で店を閉めるらしい。今日はここ開陽台で沼ちゃん(阿蘇で出会ったKLXのライダーさん。詳しくは阿蘇の旅日記を)と再会する約束をしているので、深川へは明日行くことに。

A君と。曇りだったのが悲しい。  沼ちゃんから連絡があるまで、一眠り。電話で目覚める。もう到着したらしい。3か月ぶりの再会。髪を伸ばしたようだが、相変わらずかっこいい。話が弾む。花咲ガニがあるらしいので、宴会決定!7,8人で集まって食べる。そして、ここで会う約束をしたもう一人の旅人、根室の道の駅で出会ったチャリダーA君も何とか見つけだし、一緒に宴会。彼は夏休みで日本縦断をするらしい。しかも2回目とか。海外へも行っているらしく、僕が憧れるような旅をしている。今回もまたいい出逢いがあって良かった。

 しかし、夜の冷え込みは厳しい。朝から鼻水とくしゃみがひどいが、これ以上ひどくならないようにしないと。走行距離は43キロ。


18日目(7/28) -素晴らしきとんかつ- 

 朝起きて水道へ顔を洗いにいく。何気なく横を見ると・・・「あっ!」つるいにいた江別のライダーさんだ。こういう再会も嬉しいね。一緒にいたSさんと一緒に、しばらく話をする。彼女は、なんとついこの間鹿児島から宗谷まで自転車で日本縦断をしたらしく、その後はバイクに乗り換えて回っているらしい。A君といいSさんといい、何だか憧れてしまう旅をしている人が多いなあ。しかも、話をしていると、彼女のHPは「自転車日本一周リアルタイム日記」のO.Kさんとリンクしているというではないか。世間は狭い。

真ん中が沼ちゃん。  一人で野宿をするのもいいけど、人の多いところで泊まるのは出逢いが増えるからいいよね。

 午前中はのんびり洗濯などをして、昼過ぎに展望台へ。すると、またチャリダーが。この人も日本一周中だと。何だか、みんな走ってるねぇ。全然走っていない僕は「ダメダー!?」3時に街へと出かける。目的はもちろんトンカツだ。6時からでないと開かないらしいので、先に温泉と買い物を済ませる。店に着くと、開陽台で僕と一緒に行くと言っていたブラックバードの兄ちゃんが先に来ていた。二人で、とんかつ定食1000円を注文。

 しばらくして出てきたのは、直径20センチ超、厚さは2センチ近い超々特大のとんかつ!。これはすごいや。ご飯は茶碗一杯だけど、この肉の量にはびびった。しかもこれがなかなかうまい。兄ちゃんは半分近く残したが、僕は食べきった。うまかった。あと3日で店を閉めるとは、本当にもったいない(しかし、あとから聞いた話では、跡継ぎを見つけるまで店は続けるらしい。よかったよかった。それと、もう一つあとから聞いた話だが、ここのとんかつには裏メニューがあって、更に大きなとんかつ定食があるらしい。こっちは本当にしゃれにならないほどの量だとか)。

 店を出て、暗くなってきた道を走り始める。すると、すぐにやっかいなものが来てしまった。−腹痛だ。来てしまったよ、下痢が。とんかつがいけなかったのか、それとも風邪気味のくせに大食いをしたのがいけなかったのか。とにかく、下痢だ。きっついなぁ。かなりのタイムロスのあと、キャンプ場に戻る。

 明かりが一つもない夜道を一人走っていると、ちょっと怖かったりも。8時過ぎにキャンプ場に到着。このキャンプ場、眺めの素晴らしいお気に入りのキャンプ場なんだけど、チャリダーにとっては大きな欠点がある。それは、「街から遠い」ことだ。買い出しに行くにしても、風呂に入りに行くにしてもアップダウンのある片道15キロ近い道を走らなくてはならない。これさえなければ本当に素晴らしいところなんだけどなあ。


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