朝からいい天気。しかし今日はキャンプ場から一歩も出ないつもり（理由は特にないけど）。昨日の宴会で残ったシマエビをどっさりといただき、洗濯して読書をして夜はサンマを食べて終わり。のんびりと過ごした一日だった。こういうのもいいよね。って、毎日こんな旅をしているようなものか。さてと、明日は羅臼まで走るぞ。

　朝から雨。なんでこうなるのぉ。しかしそんなこと言っても何も始まらないので、撤収準備をして８時に開陽台を出発。せっかくの下り坂も路面が濡れているのでスピードダウン。かなしい・・・。北十九号はトラックが多かった。晴れてさえいれば気持ちよかっただろうに。そのあとの９７５号も同じ感じ。

　天気が悪いため走り続けるしかなく、でもその代わりに平均速度は２０キロ/hと良い感じ。道の駅らうすに着いたのは１２時過ぎ。海産物を買いたかったけど、ここは我慢。ちょっと休んで再び出発。この街は予想より大きかった。

　知床峠へと続く坂を上り、今日の目的地である熊の湯へ。しかしここの傾斜がきつく、すぐには着くことができなかった。３０分近くかけてようやく熊の湯に到着。ここで今日は終わり。早速温泉に浸かり、テントを張ってしまおう。・・・しかしよく考えれば日没までにまだ時間はかなりある。しかもこの温泉、かなり混んでる。天気も明日以降回復の兆しがないし・・・。羅臼岳も登れるかどうか分からない。それなら今日この知床峠を一気に登ってしまえ！

　朝一で全快の時ではなく、７０キロ走った後の峠越え、しかもきついことで有名な知床峠に挑戦することで現在の自分の体力がどれほどのものかというのも知りたかった。・・・ということで、おにぎり一個とハイチュウのみの補給で出発。

　初めは意外と傾斜があってきつい。7、8％くらいかな。赤い橋の辺りまで、そして２合目、３合目までがきつかった。そこで標高は４００メートルちょっとかな。その後は緩やかな上り。スピードは初め７km/h程度だったけど、後半は９km/hくらいまでにスピードアップできた。ただ、長いね、坂が。１０キロを超える坂道なんて、時間がたつのが遅くて遅くて。

　途中、チャリダー集団を抜き去り峠に着いたのは１時間半後。途中休憩なしで登り切った。我ながらなかなかやるもんだ。頂上付近はガスっていたのですぐに通過。残念。そして一気に下りへ。ペダルをこがなくても５０キロ以上のスピードが出せる！路面が濡れていたので危険だが、楽しかった。

　一気に下って、ウトロのキャンプ場へ。受付をしていると、見知った顔が。「A君だ！」もう先へ行ったとばかり思っていたが、どうやら羅臼のキャンプ場で連泊していたらしい。こんなところで再会するとは嬉しいの一言に尽きる。一緒に温泉へ行って、酒を飲む。何だかとても嬉しい。年も近いし、話もしやすい。僕がやりたいと思っていることを既にいくつもやっているベテランの旅人。雨が降ってきたので長く話をすることはできなかったけれど、楽しいひとときだった。今日は１００キロ。頑張った！

　朝は例のごとく雨。やる気を削がれるねえ、まったく。A君は屈斜路へ行くと言うが、僕はとりあえず浜小清水まで行き、そこで考えることにすると伝えて別れる。ウトロの道はまあそこそこ。午前中で斜里へ。天気も良くないのでそのまま通過。とりあえずの目的地である浜小清水の道の駅には１時半着。今日はここで泊まろうと、一休み。

　しばらくすると、チャリダーが二人。彼らは札幌から来た高校生らしい。おぉ！今回出会う初めての高校生。今日は網走まで行くという。これを聞いて迷った。・・・どうせ明日も天気は悪いだろうし、美幌峠へは行きたいけど正直きつい坂だったらつらいし、それなら先へ進んでしまおうか。羅臼の時と同じである。網走まではここから２０数キロだから、日没までに着けばいいやということで出発。

　しかし天気は悪くなる一方。雨は降り出すし、風も強いし、嬉しくない。それでも網走には５時過ぎに到着。この街は想像以上に大きなところで、根室と同等、いやそれ以上かな。スーパーで牛肉とたこの刺身、それと忘れてはいけないのがビール。今夜は豪華だ。

　呼人浦のキャンプ場には人が少なかった。ただ、連泊組が使用しているっぽい休憩室があったので夜になると増えそうだけど。宴会に加わると明日の出発が遅れそうなので今日は一人でいることに。ここからはあまりゆっくりしていると時間がなくなりそうだしね。近くにテントを張っていた広島の兄ちゃんに風呂の場所を聞く。２個目の踏切を左に曲がった突き当たりにある宿で、３００円。宿のおっちゃんもおばちゃんも愛想のいい人でいい感じ。

　帰りは雨にやられてきつかったけど、豪華な食事をとって今日は眠りにつく。走行距離は８８キロ。ちょっとはチャリダーっぽいかな。