北海道の旅
15日目(7/25) -根室もなかなかいいじゃん。- 

 4時半起床で5時過ぎに春国岱へ向け出発。人は誰もいない。とりあえず、昨日センターでもらったパンフレットに書いてある道を歩いてみることに。海のすぐ側にこんなところがあるのは何だか不思議だ。それもそのはず、ここ春国岱は砂丘上にアカエゾマツの林が自生しているのだが、これは世界でも2例しかないという。砂州の上に森林があって、しかもそこでは数多くの動植物が観察される。何だかすごいところだ。

春国岱はこんな感じ。いかにもデそうでしょ?  ・・・が、何も出てくれないではないか!見た鳥としてはオジロワシ、ウソ、ハクセキレイ、ゴジュウカラ、カワラヒワ、シジュウカラ、オオジュリン、アオサギ、トビ、ウミネコ、オオセグロカモメ。声のみの鳥も入れれば結構多かったのだが。狙っていたクマゲラを見ることができなかったのは非情に残念だ。でも、時間をかけて観察すればかなりいけるはず。明日もう一度来てみようかな。

 9時過ぎにはテントに戻ってきてしまった。昼まで読書。旅をしながら本を読むのもいいものだ。昼ご飯を食べ終わった頃、子供達がたくさん来た。管理人のおっちゃんから聞いてはいたのだが、東京の自然保護団体がボランティアとして行っているもので、東京の子(小学生)と根室の子がここで一緒にキャンプをするというものらしい。引率(指導?)役として、大学生も来ていた。こういうのに参加することで自然と親しむのもいいよね。僕は小さい頃こういう野外教室のようなものに参加したことがなかったけれど、今思えば一杯参加しておきたかったなあと思う。さて、彼らが来たので、ひっそりとしていたこのキャンプ場は急に賑やかになった。うるさすぎるのはどうかと思うが、子供がたくさん来ているのだからしかたない。夜はあまり眠れず。


16日目(7/26) -何度も言うけど、晴れた日は最高!- 

 昨日と同じく4時半起床。予報は曇り。また今日もか・・・。これまで、週間予報では数日後が晴れとなっているので期待していると、当日の予報は曇りか雨になるという、何とも歯がゆい毎日を送っている。まあ、天気には逆らえないからどうしようもないんだけど。7時出発。昨日のリベンジとして、ちょこっとだけ春国岱に寄る。

コンパクトカメラではこれが限界・・・。  昨日とは違って、まずはエゾシカ7頭のお出迎え。子連れでかわいい。林に入るとルリビタキの幼鳥が。続いてアオジ、アカゲラ、クマゲラ(声のみ)。まあまあだね。途中からは晴れ間も差すようになっていい感じ。満足して春国岱を後にする。でも、今となってはもったいないことをしたと反省。もっとじっくり鳥見をしても良かった。

 9時半に、今日の目的地である別海に向けて出発。その途中で根室の道の駅による。すると自転車が止まっているではないか。同じSCHWINNの自転車だったこともあり、話をしてみる。東京から来たA君は、5日でここまで来たらしい。走り屋さんだねぇ。今日はこれから納沙布岬へ行き、明日は中標津の開陽台へ行く予定だと言うので、そこで会う約束をして別れる。

 さてさて、別海に向けて出発。44号から243号へ入ると丘の上を進むようになる。アップダウンはそれほどでもないけど。それに、晴れ間が広がってきたので気持ちよくて、坂なんか全然気にならない!これだよ、これ!これが自転車の旅で一番楽しいときの一つなんだ!気温も汗ばむほどではないので、本当に気持ちいい。金では絶対に買うことのできない感覚だよね。途中でハギマシコを見ながら進む。

キャンプ場からの夕日。  別海町は奥行のパーキングで一休み。ちょうどチャリダーが二人来たので話をする。そのあと地元の作家を名乗るおっちゃんも現れたりして話が続く。時間に余裕のある旅では、こういうときにのんびり話をすることができるからいいよね。

 その後、尾岱沼へ行くか迷う(ここはシマエビ漁が盛んで、地元のおっちゃんと仲良くなるといろんなものをくれるらしいという話を聞いたため)が、当初の予定通り別海キャンプ場へ行くことに。理由は特にない。ただ、何となく。

 キャンプ場には14時着。400円は高いが、設備はなかなかのもの。ただ、ファミリー向けのところかな。ソロのライダー一人もいないし。テントを立てて、買い出しへ。何となく豪華にいきたかったため肉を大量に買い込み、ビールで昼ご飯。疲れも相まってビールのうまさは表現できないくらい。木陰で一休みすると幸せで一杯になる。隣接する温泉で疲れを癒し、満足のうちに就寝。65キロ。


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