九州干潟巡り

7日目(9/24) 曇 -広大な干潟-

 7時起床。昨夜の微熱は無事収まり,ほっと一息。サービスの朝食をとり,9時にホテルを出る。今日は隣町の中津市に宿を取る予定なので,時間的な余裕は十分ある。この周辺で連泊する一番の理由は,「中津干潟での鳥見」。鹿児島の万之瀬川同様,楽しみにしていた場所だ。

 とりあえず海岸に出るため進路を北にとる。・・・ところが数キロ走ったところで,姫が言った。

 「まただ!」

 またとはそう,万之瀬でバーストした後輪に続き,前輪もバースト寸前の状況になっていたのだ。なんてこった・・・。周囲は田圃だらけ。自転車屋など見あたるはずはない。とりあえず市街地に引き返し,ホームセンターを覗いてみる。しかし,予想通りシティサイクル用のタイヤしか扱っていない。電話帳を引くと,近くに数件自転車屋がありそう(もちろんプロショップではない)なので,そこを当たってみることに。

 まず行ったのは,ホームセンターから1km程のところにあるバイク兼自転車屋。多分ないだろうな・・・そう思って店のおっちゃんに聞くと,思った通り「ないねぇ」との答えが返ってきた。しかし,もう1km程先にはマウンテンバイク用のタイヤも扱っている店があるとの情報を頂いたのでお礼を言い,その自転車屋を目指す。その店は簡単に見つかった。しかしご主人はちょうど不在のようで,奥さん(おばあちゃん)が対応してくれた。「もうすぐ帰ってくると思うから」と言われたのでしばし待つ。

 その間に店内を眺めてみるが,完全な「町の自転車屋さん」で,細めのマウンテンバイク用タイヤを扱っている様子はない。10分ほどしたところでご主人が帰ってきたので話をすると,この店にあるのは26x1.95のみのようだ。覚悟はしていたことなので諦めて,値段を交渉する。少し安くしてくれたが,それでも3000円。日頃のチェックを怠るとどうなるか,今回は充分思い知らされた。反省。

 タイヤを交換した後はお茶をいただき,30分ほどご主人と話をする。息子夫婦やご自身の旅行の話,写真などを見せていただき,店を出たのは11:30。10号線を西に向かい,JR天津駅周辺の休耕田でトウネンの群を見つけて,その後海岸へ。

 中津干潟に着いてまず思ったのは,何よりも「広い!」ということ。海岸沿い20kmほどにわたって干潟が続くという情報はあったので想像はしていたが,それでもびっくり。背後には後背地として田圃が広がり,まさに理想的な場所。干潟の環境としては岩礁帯+砂質干潟といった感じで,福岡市周辺ではあまり見かけることのないキョウジョシギも見られた。とはいえ,この地域も後背地への工場進出や埋立などがあり,問題がないというわけではないようだ。

 夕前まで鳥見をして,それから中津市街へ向かう。今日止まるのは,中津駅の目の前にあるホテル。夜は近くのゆめタウンで半額になった寿司などを買い,22:30就寝。なんだか普段の生活とたいして変わらない・・・。

中津干潟。その広さにびっくり! 中津干潟のダイゼン。

前頁 次頁