タイ 
5日目(3/6) -遺跡巡り-
遺跡内にも犬はいる。ワット・チャイワッタナラームにて。

 7時起床。疲れが残っているのか,少し筋肉痛気味。朝はゲストハウスでオムレツ+ライス(30B)を注文。メニュー通りの料理だが,量が多いのと味もなかなかなのですっかりはまってしまった。食後は洗濯。バス・トイレでは洗うことはできず,外で洗う。ハンガーを借りて庭に干させてもらい,準備をして9時過ぎに出発。今日は遺跡巡りの日。

 まずは島外(南西)にある,パサポーンさんイチ押しの「ワット・チャイワッタナラーム(Wat Chaiwatthanaram)」へ。少し遠いところ(宿からは7キロほど)にあるが,あまり迷わず到着。今日は昨日期比べて交通量が多い。といってもバンコクに比べれば全然ましだけど。入場料は30B。確かにきれいなワットだ。すっきりとした塔がすらっと立っていていい感じ。鳥はインドハッカにオオハッカ,あとはツバメとアマツバメ類,たまにスキハシコウの大群が上空を通過したりもする。頭のない像や復元されたものなどを見て1時間ほど過ごす。

ワット・チャイワッタナラームの塔。

 さあ帰ろうかというとき,姫が重大なことに気づいた。「双眼鏡がない!」どうやら,写真を撮るときに双眼鏡を置き忘れてきてしまったようだ。急いで戻ってみるがあるわけはない。「仕方ない」で済ませられないのはよくわかるけど,でもどうしようもない。落ち込んでいる姫にかける言葉が見つからず,ワットを出ようとする・・・と,出口で同じゲストハウスの日本人に出会った。みんな,回るところは同じだねえ。

 昼食はゲストハウスの目の前にある食堂でご飯を注文。出てきたのは炒めもの(たけのこ+豚肉+香草)の,かけごはん。赤唐辛子たっぷりで刺激的。25B。タイの料理はスパイシーだけど,熱帯のこの地域に汗の吹き出るような料理は何故かぴったり(でも,辛いもの苦手な人にはきついだけかもねえ)。 木に埋もれたブッダ。神秘的というか、むしろ不気味(?)。ワット・プラ・マハタートにて。

 その後は暑さのため部屋で休憩し,夕方前から鉄道駅方面のマーケットへ行ってみる。宿から数キロなので歩いていくことに。すると,こちらに向かってくる自転車が。乗っていた女の子がこっちを見て驚いた顔をした。「ん?僕の知っている人なのかな?でも見覚えないなあ。」それもそのはず,その子は姫の高校時代からの友人だったのだ。もちろんお互いタイに来ていることは知らない。こういうこともあるもんだねえ。

ワット・プラ・マハタート内の仏像。

 姫はしばし彼女と話をし,その後は繁華街へ。こっちの方が昨夜行ったナイトマーケットよりも近くにあり,かつ賑やかだ。ちょっと腐ったにおいもするけれど,雷魚やコイの仲間などが並んだ市場を歩くのは楽しい。また,通り沿いにはコンビニをはじめとしてマクドナルドやケンタッキー,さらにはデパートもあり,ちょっとびっくり。デパートはなかなかの規模で,一通りの物が揃っている。その中に入っているスーパーにてトムヤムスープの素を購入。これはお土産にしようっと。それと僕はビーチサンダル(29B)を購入。やっぱり靴だけではつらいものがあるからね。

 デパートを出た後はマーケットをぶらぶらと。夕方になったところで繁華街をあとにし,ゲストハウスの近くでネット。1時間30B。海外でネットができるのは本当に便利だ。その後,昨日行った「ワット・ラーチャブラナ」の隣にある「ワット・プラ・マハタート(Wat Phra Mahathat)」へ。30B。ここは木の中に埋もれた(侵食された)仏像が有名なワットで,土産物屋も多く軒を連ねている。そしてこれまた日本人観光客が多い。店の看板には日本語も書いてあったり。さて,肝心のワットだが,他のワット同様保存状態は良いとはいえない(まあ,それがかえって遺跡っぽさをだしているともいえるのだが)。木に埋もれた仏像は何ともいえない独特の雰囲気。 夕日に映えるワット・プラ・マハタート。

 夕食はゲストハウス近くの食堂でセンミー・ナーム+ペプシコーラ。「センミー・ナームばかり食べているじゃないか」と思う方も多いと思うが,何回食べても飽きず,また,店ごとに味や具が違うので毎回毎回新鮮なのだ。僕にとって,タイの麺は沖縄そばのようなもの。ホントおいしい。そして安い。もういうことなしの料理。食後は宿に戻って,22時前に就寝。


6日目(3/7) -今日も遺跡を巡る-
アユタヤー市内のロータリーに止まっているが、動くのかな?

 7時起床。今日はちょっと早め(8時くらい)に朝食をとり(オムレツ+ライス),洗濯をする。ところが,昨日同様脱水機を使っていると,パサポーンさんに怒られてしまった。どうやら,「electric」を許可なしに使ってはいけないらしい。知らなかったこととはいえごめんなさい。昨日も使ったので,使用料20Bを払う。

 さて,午前中はチャオサンプラヤー国立博物館へ。入館料は30B。各ワットから出土されたブッダ像や黄金財宝などが展示されていてなかなか興味深い。城のガーディアン像や黄金の宝剣などが目をひいた。ここではゲストハウスに泊まっていた二人に会ったのだが,一人はスケッチブック片手の見学だ。写真撮影が禁止されている博物館などでは「絵心がある」っていうのは本当にうらやましい。僕の父親は油絵がそこそこ,妹もなかなかうまい。・・・僕は母親似なんだろうなあ。

 アユタヤー朝時代の地図やシヴァ像などが展示されているもう一つのGalleryを見たあとは外で少し休憩。側を流れている水路ではアカガシラサギやインドハッカ,オオハッカ,シキチョウ,チョウショウバト,ベニバトが見られた。 ワット・プラ・シー・サンペット。

 11時を回ったところで,昼食前に近くのクリーク沿いを走ろうということになり,出かけることに。・・・すると,道路沿いの木に,真っ青なでかいカワセミ類(Kingfisher)を発見!コウハシショウビンだ。40cm近い体に圧倒される。すぐに飛ばれてロストしてしまったが,その巨体と濃いブルーの体色に,カワセミ類が大好きな僕は大感激。でも姫にちゃんと見せられなかったのは残念。

 クリークを流した後はアユタヤーのシンボル(!?)的な塔がある「ワット・プラ・シー・サンペット(Wat Phra Sri Sanphet)」へ。まずはここの食堂で昼食タイム。バミー・ナームとペプシコーラを注文。ここのスープはそれほど辛くなく食べやすかった。それにしても,毎日のように麺類を食べていても飽きが来ないのは,やっぱり「あっさりしていて食べやすい上,店ごとに味が違う」からなんだろうなあ。スープは同じでも麺の種類を選べるというのもいいよね。 サムロー(人力自転車)。運転手はマッチョには見えない人が多い。

 食後はワット内を見学。先にも述べたが,アユタヤーのシンボルである,3つ並んだ塔はなかなかのものだ。また,観光客だけでなく地元の子供達や修学旅行生(?)もたくさんいて賑やかだった。敷地面積が広く,隣には遺跡ではない「ワット」もあるので地元の人もよく訪れる場所なのだろう。鳥はヒタキ類をはじめとして何種類か見られたが同定できず,無念。駐車場には観光客を待つトゥクトゥク(エンジン付き三輪車)やサムロー(人力三輪車)がたくさん。サムローの運転手は中年以上のおっちゃんが多いように感じるが,この人達が自転車レースに出たりしたらめっちゃ速いだろうなあ。

 ワット見学後は一旦宿に戻ってお決まりの「昼寝」。夕方になったところでネットをし,その足で昨日同様マーケットへ。姫の双眼鏡を探すが,ビクセン(日本なら5000円程度かな?)が2150B,ミノルタ(大口径で1kgはありそう)が2300Bという値段では手が出ない。バンコクならもうちょっとましかもしれないけど仕方ないか。双眼鏡は僕と共同で使うことにして,諦めてデパート内をぶらぶらしてから宿に戻ると,どこからかやってきた牛さんが散歩中。日本でも阿蘇や北海道,与那国島などで見てきた光景だが,日本のそれとはどこか違う印象を受ける。ゲストハウスの犬たちが牛達の周りに集まり,今にも噛みつこうかという剣幕で吠えたてるのだが,当の本人達はそんなこときにせずむしゃむしゃと草を食べている。「のんびり,気ままに,マイペース」で歩く彼らを見るとちょっと癒される(!?)のだ。 の〜んびり散歩する牛さん。

 夕食は近くの食堂で「カーオ・パッ(いわゆるチャーハン)」を注文。・・・したのだが,この店ではタイ語のみしか通じず,僕の発音が下手と言うこともあってなかなか注文できなかった。この後も「カーオ・パッ」に関してはうまく聞き取ってもらえないことが多く,苦戦することになるのだが・・・。

 さて,初めて食べるタイのチャーハンだが,鶏肉とトマト,そして香草が入り,キュウリが添えられていて見た目は普通だ。味はというと,トマトと香草が効いていてめっちゃうまい!香草の苦さもこうやってチャーハンにすると意外や意外,ほとんど気にならなくなる。そしてご飯。ぱさぱさしたタイ米はこういう炒めものによく合う!添えられたキュウリもこれまた美味しい。食べ方は,写真にもあるとおり(ちょっと見づらいけど),タイの人はスプーンとフォークでご飯を食べる。フォークを上手に使えない僕はほとんどスプーンしか使わないのだが・・・。

 そんなカーオ・パッだが,僕も姫も「今回の旅で一番美味しい!」とすっかりはまってしまった。日本で食べるチャーハンも美味しいけれど,こっちのはこっちので,土地,気候にあった素晴らしい味。ちなみに値段は20B前後。麺類をはじめとしてこんなにも美味しい物が食べられるのはそれだけでも本当に幸せだ。そんなことを姫と話し,21時半就寝。さあ,明日はアユタヤーを出発。ここからが自転車旅の始まり!?。 アユタヤーの夕暮れ。 カーオ・パッ。タイの人はスプーンとフォークでご飯を食べる。


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