タイ 
18日目(3/19)晴れ -鳥見をしたいのだが・・・-
フラットダートを走る。

 今日はのんびり8時起床。食堂でセンヤイナームを食べ,準備をして出かけようとすると,オーナーに「どこ行くの?」と聞かれたので「この辺でぶらぶらとバードウォッチングをする予定です」と答えた。しかし,birdの発音が悪いのか聞き取ってもらえず,オーナーは近くにいた長期滞在者っぽい日本人のおっちゃんにヘルプを求めた。

 おっちゃんはジェスチャーを交えて説明してくれたので(そうか,ジェスチャーを忘れるとはなんと間抜けなんだ・・・)オーナーも「Oh , Bird shightseeing !」と理解してくれた。でも,鳥見って「watch」ではなくて「sightsee」を使うのかなあ?

 さて,話が通じたところで,おっちゃんとオーナーにこの辺りで鳥が見られそうなところはないか聞いてみる。しかし,予想通りこの辺りの鳥見ポイント知らないようで,おっちゃんの話によるとアントーンやスファンブリ辺りがいいらしい。やっぱりアントーンは良かったんだあ,もっと連泊しておけば良かったと今更ながら後悔・・・。

高床式の家。

 しばらく話をしておっちゃんに色々と情報を頂き,オーナーにはこの辺りのlocal roadの地図をもらい,「東に湖がある。」と教えてもらう。鳥はいるかわからないが,取り敢えずそこを目指すことに。ピッサヌロークからスコータイへ来るときに通った道を7キロほど戻り,教えられた地点で東へ曲がる。しかし,川はあっても鳥はいないし,湖らしきものも見えてこない。

 そして,ずっと進んで行くと見覚えのある道に出てしまった。
「これって12号じゃん。」
どうやら道を間違えたらしく,ピッサヌロークへと帰る道に出てしまったらしい。仕方ないので街へ戻ることに。

 結局午前中は街の郊外をただ走っただけで終わり。昼食後宿へ戻り,暑さでバテた姫を宿に置いて「15時には帰るよ」と言い残し,僕だけ昨日走った101号方面にあるlocal roadへ行ってみることに。 タカサゴモズ。

 101号に入って3キロの地点を右折すると,川沿いに良い感じのダートが登場。・・・しかし鳥は少なく,ハイイロモリツバメとタカサゴモズのみ。しばらく行くと周囲の木や畑にオウチュウやニシノビタキ。しかしオウチュウは警戒心が強くてすぐ飛ぶ。カワセミ類もクリーク沿いで見かけたが同定できず。辺りをぐるぐる回って見るが,その他に見られたのはカタグロトビとコウラウンくらい。15時近くなったので急いで宿に戻る。

 その後はシャワーを浴びて夕食のために街へ出て,先日食べた屋台で「牛肉のカキ油炒めのかけご飯ください」と言ってみるが,そこには牛肉などなく,笑われてしまった(「見ればわかるって」というおばちゃんの笑いにただ苦笑するだけ・・・)。結局チャーハンを注文。まあ,ここのチャーハンは野菜たっぷりでめちゃくちゃ美味しいから満足なんだけどね。夜は貯まった日記を付けて21時過ぎに就寝。今日は64キロ走り,疲れた。

今日見た鳥
カワセミsp. カノコバト チョウショウバト ベニバト インドトサカゲリ カタグロトビ アカガシラサギ タカサゴモズ オウチュウ ハイイロモリツバメ ニシノビタキ コウラウン ツバメ スズメ


19日目(3/20)晴れ -今日までスコータイ-

 7時起床。旅もそろそろ終盤ということで今日はピッサヌロークへ移動するか否か迷ったのだが,もう1日ここに残ってゆっくりすることに。朝食は挽肉炒めのかけご飯。スパイシーで美味しい。9時半を回ったところで,遺跡公園へ行く準備を済ませて部屋を出ると,向かいの部屋のドアが開いていた。 遺跡公園のとあるワット。このようなワットがあちこちで見られる。

 中には短パン+上半身裸のおっちゃん(欧米人)が。もしや・・・と思いつつ自転車の方に向かうと,そのおっちゃんが話しかけてきた。昨日から僕等と同じ場所にロードバイクが止められていたので気になっていたのだが,やはりこのおっちゃんが自転車のオーナーのようだ。彼はラオスからタイ北部を走り,スコータイの西にあるタークという街からここへ来たらしい。ここまでで既に3000キロ走ったとか。1日に150キロのペースらしく(この暑い中よく走れるものだ),「ここはno trafficだった」「次来るときはここがいい」など,色々と地図を見ながら教えてくれた。20分程話し込んだあと,ようやく出発。

 今日は,前回道がわからなくて行けなかった「遺跡公園までのおすすめサイクリングロード」を走ってみる。市街地を抜け,大学を過ぎると道の右側にワットがあるのだが,その中を突っ切るとローカルロードが始まる。すると,早速ワット内にいる子供達から「ハロー!」攻撃を受ける。 可愛い牛さん。

 この道は幹線道路沿いの川を挟んで反対側にあるために,道沿いには民家が並んでいる。そんな中を外国人が自転車で走るものだから,道の両側から子供達が「ハロー!ハロー!」と大声で飛び跳ねてくる。それに混じっておばちゃん,おっちゃんも「ハロー!」。こういう元気さ,無邪気さに触れ合えるのも自転車旅行のいいところだよね。幹線道路とは比べものにならないほど楽しい時を過ごして遺跡公園へ。

 遺跡公園(旧市街)到着は11時。まずは,公園入り口手前にある「ラームカムヘン国立博物館」を訪れることに。多くの出土品が展示されていて見応えはそれなりにあったが,他のところと大差ない展示内容はちょっと面白味に欠ける。退館後は近くの食堂でセンヤイ(太麺)のあんかけ+焼き豚のかけご飯を注文し,満腹になったところで遺跡公園北西にある「ダム」へと行ってみることに。 突然、街が真っ赤に染まった。

 途中でミドリハチクイやアオショウビンの写真を狙ったが,バイクの通過で逃げられたり,セットし終えたと同時に飛ばれたりしてまともな写真は撮ることができず・・・。また,お目当てのダムはなかなか見つけることができず,行き過ごしてしまったりして時間&体力を必要以上に消費。やはり,真っ昼間に走るものではないね。ダムの先で休憩中にカエル&トカゲの写真を撮り,ダムではカモがいたが同定できず,ダム下の店でコーラとファンタを飲んで宿に引き返す。16時前に帰り着き,シャワーをした後ネットと夕食のため再び外出。

 18時半,空が紅くなっていたのでネットを止めて外に出ると,
「・・・やばい!」
辺りは真っ赤に染まっていてそれ自体はきれいな夕焼けなのだが,上を見上げるとかなり発達した積乱雲が間近まで接近しているではないか。急いで夕食をとって,宿へ戻る。途中稲光があって「スコールくるか?」と思ったが結局雨は降りださず。この調子だと明日が雨になりそうだ・・・。走行距離は40キロ。

今日見た鳥
アオショウビン ミドリハチクイ ベニバト チョウショウバト カタグロトビ アカガシラサギ タカサゴモズ ハイイロモリツバメ インドハッカ オオハッカ アマツバメsp. ツバメ スズメ


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