'02九州 
9日目(7/31) -良い経験-
日本「準」最南端の長崎鼻より開聞岳をのぞむ。

 6時半起床。姫の家にいても朝は早く起きてしまう。旅の習慣が身に付いてきたかな。早めに朝食をいただき,7時半に出発。今日は薩摩半島最南端である「長崎鼻」まで行くことに。途中指宿では砂風呂に入るつもりなのだが・・・。

 広い産業道路を南へ進む。今日は空気も澄んでいて桜島や大隅半島もきれいに見える。途中パンクなどのアクシデントもあったが,良いペースで進み11時過ぎには指宿へ。

 しかし11時を回ると外はもう灼熱地獄。走る気は一気に失せ,二人して「もういやだーーーーっ。」指宿の砂風呂,そんなもんこの状況では入る気になりませーん。まあ,また今度の機会にでも。

 どこか休憩できるところはないかと探していると,ちょうど近くに公園が!水道の水を頭からかぶる。気持ちいい!木陰でしばらく休憩。影は涼しいんだけどねぇ。

 体力,気力ともにかなり回復!さあいくぞ!

 しかしそんなやる気は走り始めた途端になくなった。「あ,暑い・・・。」 これが日本最南端の駅「西大山」。

 おなかもすいてきたので近くの喫茶店で昼食をとることに。ただいまの時刻は12時10分。今日は日本最南端の駅から15時38分の電車に乗らなければならないので,輪行時間を考えると残りはあと3時間。あんまり時間を無駄にはできない状況だ。そんな中喫茶店へ。

 僕は日替わり定食,姫はピラフと,なんてことないメニューを注文。

 しかしこれが大失敗。昼時で混んでいるのは分かるのだが,なかなか料理が出てこない。僕らより後から店にやってきた,お得意さまとおぼしきおっちゃん達には僕らより先に出てきているというのに。

 最初の20分くらいは「まあそんなもんさ。」くらいに待っていたものの,20分経っても出てくる気配がない。というか,作っている気配が感じられない。それどころか,食事を終えた客の皿を先に洗っているではないか!!なんて店だ。 開聞岳はきれいだけど・・・。

 「もういい。食べなくていいから店出よう。早く行こ。」

と,姫は今にもマスターにくってかかりそうな剣幕でぶちきれている。僕も「まあそんな怒らないでよ。喫茶店ってそんなもんさ。」と姫をなだめはするものの,内心は「何だこの店は。お得意さまが大事なのはわからんでもないけどあまりに遅すぎる!!!」と,こちらもぶちきれる寸前。

 とはいえ,そんなことで怒っても何一つ良いことなんてありやしない。時間がないときだから余計に腹が立つというのもあっただろうけど。結局僕の日替わり定食が出されたのは30分後,姫のピラフはなんと45分後!ただのピラフに45分,腐ってる。

 腹は立つが,それよりお腹の方がすいているので,出された定食を一気に食べる。「時間があまりないときに喫茶店には行くものではない」二人して心に決めた。というか,二人とも普段喫茶店なんて全く行かないので,そんな当たり前のことも知らなかったのです。

 店を出たのは1時間後。残りは2時間。間に合うか?

 しかも,店を出たあとに待ち受けていたのは,いきなりの激坂アップダウン。真っ昼間。荷物を積んでいないとはいえ,きついものはきつい。

 それでも何度か乗り切り,長崎鼻へと続く道へ。ここはしばらく下りだ。開聞岳や周辺の景色が素晴らしい。ここまでの苦労も報われた。 ホームしかありません・・・。

 長崎鼻はなかなかの岬。今日は大気が澄んでいるので遠くには種子島や屋久島,薩摩硫黄島などが見える。でも時間が押し迫っているのでゆっくりできない。非常に残念。記念写真を撮り,土産屋のじいさんと話をして出発。じいさん曰く「このところ自転車やバイクの旅人はめっきり減った」とのこと。日本中で旅人は減っているんだろうなあ。どこへ行っても同じような話を聞く。何だか寂しい。

 残りはあと1時間を切った。西大山駅まではあと8キロくらいか。間に合いそうだけど,ショートカットをしようとすると道に迷い気味になってしまった。ここで姫のGPS携帯が威力を発揮!初めて役に立ったかも。

 結局,西大山駅には余裕で着くことができた。これなら,長崎鼻でもう少しゆっくりできたなあ,なんてことは着いたあとだから言えること。無事間にあって良かった。さて,日本最南端の駅である「西大山駅」だが・・・

 超期待はずれ。

 記念スタンプの一つや二つくらいあるかなーと思っていたが,そこにあったのは「日本最南端の駅」の看板と杭。それと短いホーム。それだけ。もちろん無人駅。

 ふぅ。二人してどっと疲れが出てしまった。

 途中,「日本最南端の有人駅」である山川駅で乗り換えをしたが,こっちの方がよっぽどいい。やっぱ,名前だけだよね。鹿児島の「最南端」と着くところは当たりはずれがある。

 山川駅ではすぐ隣の港でカツオドリが飛んでいた!あの仮面を付けているような顔はかっこいい!

 南鹿児島駅まで輪行して,姫の家へ。今日は鳥刺しと薩摩揚げ,冬瓜のスープをいただく。地元の名産品,美味しいねぇ。そのあとはビデオを家族で見て,就寝。走行距離は62キロ。


10日目(8/1) -帰宅-

 朝はちょっとゆっくり目で7時起床。11時半の特急に乗るため,10時前に姫の実家を出る。二日間お世話になりました。 西鹿児島駅で自転車を解体中。

 西鹿児島駅は輪行スペースが十分にあり,快適な解体作業(?)ができる。この輪行も,もう随分としているなあ。初めの頃,ぎこちなくて何十分もかかっていたのが懐かしい。

 西鹿児島から博多までは特急つばめ,2枚切符で1人5000円,所要時間は4時間。あっという間に博多駅到着。

 全走行距離は400キロと,数字だけ見れば少ないように感じるかもしれないが,山道を走ったり,真夏ということでこのくらいがちょうどいいと思う。第一,距離なんて関係ないからね。

 今回は夏の高原や朝の爽快さ,台風の接近,輪行,真夏の灼熱地獄,地元の人との出逢いなど,色々なことがあって充実した旅だった。でも,今度行くときは絶対に秋か冬にしよう。


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