北海道の旅
11日目(7/21) -ようやくつるいを出発。- 

 8時に、みんなに別れを告げて出発。つるいキャンプ場、ここは本当に素晴らしいところだった。次来るときもここには必ず泊まることになるだろうなあ。さて、今日のキャンプ場は釧路町にある「キトウシ野営場」を予定。・・・と、その前に釧路でいろいろと買い物が。とりあえず53号を再び下る。そしてこの間は通らなかった、53号沿いにあるサイクリングロードへ。天気はいまいちだが道自体は良くていい感じだ。

 釧路では釣り具などを調達し、そして出発。目指すはキトウシ。このままなら4時前には着けるかな。44号を進む。途中日も射したりして、坂では汗ばむ。特に、釧路町では傾斜が6%の上りがあり、ちょっときつかった。傾斜自体は大したことないと思うのだが、だらだらと長い坂。しかも、足がまだ治ってない!

 しばらく進んで、昆布森の方へ曲がる。またきついアップダウン。沖縄本島の東海岸を思い出す。そしてキトウシ野営場への入り口へ。道を曲がるとすぐに下り。これは明朝上るのがつらいだろうなあ。キャンプ場に着くと、そこには人ならぬエゾシカのお出迎え。一瞬、本物か?と思ってしまった。でも嬉しい。

 テントサイトは霧。しかも人がいない。人がいなくたって何ともないのだろうが、霧の濃さと相まって何となくこれはやばいかも。テントは張らず、ちょっと様子をみることに。しばらくすると車が一台。夫婦で来ているようだ。やった!キャンプするのかな?しかし、話をしてみると、何か出そうな雰囲気がするので移動するという。せっかく人が来たと思ったのにまたいなくなるのか・・・。

 しかし、話をしているうちに「なんなら厚岸の道の駅まで連れていってあげるよ」との事。これはありがたい!足も痛いことだし。お言葉に甘えることに。自転車を車の上に縛り付け、乗せていただく。結局、筑紫恋のキャンプ場まで連れていってもらった。大感謝。

 このキャンプ場は、210円のくせにつるいよりしょぼいかも。まあ、コインランドリーがあって洗濯がすぐにできるというのはいいが。あと充電も。でもつるいだってできるよね。やはりあそこがいいな。それに温泉近いし。あそこの良さを改めて感じる。夕飯は車に乗せていただいた夫妻と一緒に肉や牡蠣、酒などををごちそうになる。やはり、キャンプ場に泊まるのなら一人は寂しいよね。


12日目(7/22) -霧多布は本当に霧がたっぷり。- 

 今日は霧多布までの予定なのでゆっくり走る。といっても6時起床。いつもなら週に1度あるかというくらいの時間だ。旅をしているときの生活リズムは規則正しすぎる。さて、霧多布までは44号ではなく海沿いの142号を進むのだが、出発時から例のごとくアップダウンが続く。途中あやめが原に寄るが、予想通り花はもう終わっている。写真を数枚とって、先へ。涙岬はパス。

 次は琵琶瀬展望台。ここからは霧多布湿原を見ることができるのだが、名前のとおり霧でまったく見えない。しばらく待つことに。その間に北大修士2年のバックパッカーと少し話す。やっぱり院に行ったら休みはなかなか取れないよなあ。今年にかける思いは強まるばかりだ。

霧多布湿原で見たエゾカンゾウ。  初め霧で全く見えなかった湿原も、粘っていると見えるように。うーん、宮島岬からの眺めよりは当然しょぼいけど、それでもなかなかだよね。次は霧多布湿原センターへ。展示内容はそれほどではなかったけれど、本を読んだ。シマフクロウや知床の自然についての本を読むと本当に考えさせられる。一時間程センターで過ごし、キャンプ場へ。

 岬にあるので当然上りがある。意外ときつい。1キロ近い上りかな。そして到着。本当に名前通りだね、岬以外は晴れているというのに、ここだけ霧がかかってるや。そして風が強い。ここはバンガローも併設していて、今日のような天気の日にはそちらの利用者の方が多いようだ。もちろん、その場合は有料だけど。ここで、親子三代で走っているチャリダーに会う。なんだかすごいなあ。と同時にうらやましい。まあ、うちは無理だろうけどね。

 テントを張って、風呂へ。2.5キロ程戻った所に温泉「ゆうゆ」がある。500円。公衆浴場並みの値段にしてほしいなあ。中身はあんまり温泉っぽくないんだから。1時間ほど休んで、キャンプ場へ。テントが増えている。ライダーが10人くらい。半分はバンガロー利用みたいだけど。兄ちゃんに味噌汁と、ひき肉となすの炒め物をもらった。隣の小屋では、地元民が30人くらいで宴会をやっているらしく、かなりうるさい。それにしても、名前通り霧の濃い場所だ。おまけに寒いし。走行距離は57キロ。


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