北海道の旅
36日目(8/15) -これにて自転車に乗るのは終わり- 

 今日で北海道はラスト。しかしこんな日に限って雨。まったく、嫌になってしまうよ。幸い雨はすぐに止んでくれた。しかし、フライシートを乾かさなくてはいけない。その間にチャリダー二人と話をする。一人は山梨から自走で来たらしく、一日120キロ以上のペースで北海道の道の駅スタンプラリーを完全制覇したとか。すごすぎる。僕にはとてもそんなことできない。

 キャンプ場は10時半出発。36号を通って苫小牧へ。この道、歩道はあるのだが片側しかないところがあるのでかなり不満がつのる。横断歩道もなく交通量もかなり多いので危ない。フェリーターミナルには2時前に到着。近くにクロネコヤマトがあったのでサイドバッグ二つとテントなどを実家に送る。帰りは直接福岡へ行くのではなく、実家にちょっと寄ってから福岡へ戻るのことにしているので、いらない荷物は福岡へ送ってしまおうというわけだ。2500円と、予想よりやすく送ることができて良かった。しかし、ここで分かったことがあった。僕がキャリアに載せていた荷物の総重量は25キロ近かったのだ。キャリアの耐荷重量は15キロ。完全な過積載。いい加減フロントサイドバッグにしなくてはね。

 出港時刻にはまだ時間があるので市街地へ行って買い物をする。この街もかなりでかい。土産を買って、名古屋行きのフェリーへ。かなり豪華な船だ。乗客はかなり多く、僕が使った2等和室は宴会部屋を臨時に寝室にしたようだ。当然、人も一杯。さてと、とりあえず北海道を走る旅は終わった。


37日目(8/16) -フェリーは長いよ- 

 船は長い。長すぎる。これまで旅の帰りに船を使ったことがなかったというのもあるかもしれないが、行きと違って帰りの船というのは本当に長く感じる。仙台港で一時下船。近くを散策し、船に戻る。船では特にすることもないので本を読んだり、周りの人と話をしたり、ただひたすら寝たりして過ごす。


38日目(8/17) -短かった1か月- 

 38時間の船旅を終えて、朝名古屋に上陸。暑い。これが本州の夏なんだよなあ。自転車を組み立てるだけでも汗だくになる。とりあえず実家まで輪行するため、名古屋駅へ。これが結構分かりづらく、かなりタイムロスをしてしまった。快速に乗って実家へ帰る。それほど混んでいなかったので余裕で乗ることができた。これにて、この夏一番の旅は終わり。

夕日はいつ見てもきれい。  今回の旅は、悪天候と気温の低さに悩まされはしたものの、初めての北海道ということもあってか、十分楽しむことができた。あれやこれやと走り回るのではなく、所々のんびりと過ごす日を取り入れた旅。しかし、一番感じたのは「北海道は本当に広い」ということ。1か月では回りきれないし、回りきるのにはもったいない。

 印象に残った場所は、なんといってもつるいキャンプ場。あそこが一番楽しかったかも。あとはクッチャロや利尻。もちろん、そのほかにも楽しかったことはたくさんある。晴れた日に走った何気ない道路なんかはもう最高だ。

 そして人との出逢い。旅の醍醐味はこれに尽きるかも。まったりさんや沼ちゃんとの再会も嬉しいものだった。この旅で初めて出会った人たちとも、またいつかどこかで再会できたら。

 今までの旅は、終えたあとに「自分の中で何かが変わった、大きくなった」と感じることがあった。しかし今回はそういう感情はいたってない。どこか普段の「生活」に近い旅ができたからだろうか、又は僕自身がようやく旅に「慣れた」ということなのだろうか。何にせよ、大きなけがも病気もなく無事に旅を終えることができて良かった。次の旅も楽しみだ。


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