寝不足の朝。まあ,雨はすっかり上がってくれたようなので寝不足などとは言ってられない。今日は具志川レクチャーセンターを目指す。
9時に出発。ところが今日は僕らの行く手を阻むかのようにハプニングが続出したのである。荷物を落としたり,泥地帯で転んだり。
被害者は姫だが,彼女は相当機嫌を悪くしてしまい,半分やけ気味。これは那覇に戻って宿をとった方がいいかなと思ったが,彼女は具志川に行くというのでそれに従うことに。
途中勝連には12時半着。ここには僕が大好きな勝連城跡がある。ラピュタを思わせるような城壁にはいつ見ても感動する。
しかもここは首里城などのように多くの人が殺到するところではない。人が少ないからこそ感動も大きいのである。
ただ,この城跡も昨年末に世界遺産として登録されたため,人は増えているかもしれない。ちょっと心配だったが寄ってみる。
ちなみに,ここへ行く途中の坂道は結構きつい。最後の上りは反則ものだ。まあ短いから大丈夫だけど。ただ,姫は更に機嫌を悪くしたようだ。
ふぅ。天気も良くないし仕方ないか。そう,天気である。この城跡は天気が良いと素晴らしいところなのだ。真っ青な空にそびえ立つ城壁が感動を呼ぶ。
逆に,曇っていたら・・・。この日は,以前ほどの感動を感じることはなく,「こんなものか。」程度にしか感じなかったのだ。やはり天気というのは非常に重要だと再認識。
僕らはこの時点でかなり疲れ果ててしまい,動く気がしなくなる。でも,そうは言ってもこの辺りで泊まるわけにもいかない。
がんばって具志川まで行くことに。なかなかの坂+工事箇所が多くて姫にはつらかっただろうが,1時間半ほどで具志川野外レクリエーションセンターに到着。
これでようやく落ち着くことができる!そう思ったのだが・・・。
今度はなんと「本日休園日」だそうだ。キャンプ場に休みがあるのか。しかし,これ以上動く気はしないのでここで引き下がるわけにはいかない。
警備のおじさんに交渉してみることに。すると,市役所(ここは市営だから休みがあるのだ)に聞いてみてくれるという。
おじさん曰く,「たぶん大丈夫だと思うよ」。助かったぁ。・・・と思ったのもつかの間,今度は「休みは休みだからだめ」という,
何ともお役所的な答えで許可されなかったという。何とも非情なお知らせである。でも,最後には人情が勝ったようだ。おじさんから,
「朝早く出て行くなら使ってもいいよ」という,僕たちには天の声ともとれるべきお言葉をいただいたのである。おじさん,ありがとう!
サイトは木立の中にあり,いい感じである。まあ,その分蚊は多いが。買い出しは5キロほどいったところにスーパーがあるので問題ない。
夕食は豪華に寿司とそば。彼女の機嫌も少しは良くなったようだ。月がきれいな夜だった。58キロ。
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