東北・関東 
8日目(9/29) -ようやく東京へ- 

 朝風呂につかり,5時出発。このツーリングも残りあとわずかになってきた。今日は東京まで。6号線を下っていく。そういえば,このツーリングでは国道を走る機会が多い。本来なら交通量の少ない道をいい気分で走りたいのだが今回は時間的に余裕がなく,最短距離で行くとなるとどうしても国道を通らざるを得ないのである。それでも所々では寄り道をするようにしているが。

 さて,7時には茨城県に突入。東北脱出である。高萩市のコインランドリーで洗濯をし,その間休憩。そうそう,この町には「一般客2500円,自転車ツーリングの人は1500円」という民宿があった。おもしろい宿だ。こういうのがもっとあちこちにあったら旅もしやすいのだが。洗濯を終え,日立市へ。9時過ぎの電車で柏まで輪行。何だか輪行が多い。この輪行だが,初めは時間がかかって大変。しかし慣れてしまえばこれほど便利なものはない。しかし,マナーとして朝夕のラッシュ時にはできるだけ乗らないようにしたいものだ。タイヤをはずしても所詮自転車。結構大きい。

 首都圏へ入ると満員電車にならないかと心配したが平日の昼ということもあってかそれほど混みはせず。一安心。昼食をとって都内を目指す。江戸川を下り,2時には葛飾区へ。川沿いの堤防は自転車,歩行者専用となっていて非常に走りやすい。町に入るとさすが東京。はずれの下町っぽいところでも人は多い。道路も狭く,看板を見てものっている地名が細かすぎて私には全然わからない。友人とは新宿で待ち合わせをしたのだがそこへたどり着くのに都内へ入ってから3時間もかかってしまった。しかもこの日は家に泊めてもらえる人がいなかったのだ。前もってしっかりアポを取らなかったため急遽頼んでも都合の悪い人が多く,途方に暮れる。しかもここは東京の都心。宿は高い。安いところないかなーなんて探していると夜の歌舞伎町に迷い込んでしまうし,やってられない。えーい,こうなったら野宿だ!半分やけになって野宿できそうなところを探す。ホームレスの多い都心の公園は避けたいのでできるだけ遠くへ。1時間ほど走って板橋区の公園で寝ることに。結局120キロも走ってしまった。もう疲れた。


9日目(9/30) -東京もいいかも- 

 朝の冷え込みは厳しく,カッパを着て寝たものの軽装備で来たため寒さで目が覚める。走って体を温めようと5時出発。荒川河川敷を走る。ここは今回走った中で最も走りやすかった。広い道で,車は入れない。朝早くから散歩やジョギングをしている人,またロードバイクがかなり走っていた。もちろん信号などないのですいすい進む。何だか自転車が走る環境としては福岡より東京の方がいいような気がする。ちょっとうらやましい。10時前には上野に到着し,国立科学博物館へ。同時開催していたダイヤモンド展は1300円ということでやめて一般の420円を払って中へ。生物の進化,隕石と太陽系など興味深い展示,標本が多数あり非常に充実していた。

 2時間ほど博物館で過ごし,外へ出る。すると朝の晴れた空とはうって変わって怪しげな雲が立ちこめてきている。また雨にやられるのか。今日の宿泊地,埼玉の友人宅へと急ぐ。ルートはまたもや荒川河川敷。2時間ほどあれば着くだろう。どうかそれまでもってくれ。そんな願いは届かず,無情にも雨は降り始める。やはり自分は雨男なのかとつくづく思い知らされる。友人宅でシャワーを浴びて何とか生き返り,床へ就く。走行距離は80キロ。


10日目(10/1) -福岡へ- 

 最終日。8時出発。またまた荒川河川敷を通る。う〜ん,何度通ってもここはいい。昨日の雨も何とかあがり,浜松町からモノレールに乗って羽田空港へ。モノレールは本数が多いのでこの日は日曜であったが余裕で輪行する事ができた。スカイメイトも余裕でとることができ,福岡へ帰還。あっという間の10日間であった。


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