鹿児島帰省と南薩ツーリング

免許取って初めてバイクで帰省しました。

11月25日 鹿児島へ

 学祭で休みなのでどこか行こうと思い立った。天気予報を見ると微妙だったが,何とか持ちそうだったので, 試しに鹿児島に帰ることにした。10時出発。時間がないから大宰府から八代まで高速に乗った。 実は初高速!結構楽しかった。飛ばせるし。生まれて初めて145㎞/hを出せた。しかしコーナーは怖かった。 あんなにスピード出てるのによく曲がれるもんだ・・・。

 だんだん南へ行くにつれて雲が増え,天気が怪しくなってきた。八代から先はコーナーやトンネルが多く,走れるか自信がなかったので高速を降りる。 その直後,本格的に降ってきた。しかし,八代は福岡と鹿児島のほぼ真ん中。今更引き返すわけにはいかない。 準備不足で雨具を持ってきていなかったのがかなり痛い。ウィンドブレーカーは少しは防水だが,時間が経つにつれて中に染み込んできた。 冷たい!3号線を下り,水俣のコンビニで昼飯を買って食い,親に「今,鹿児島に帰ってる途中だから。」と電話して再出発。 雨は弱まったり強まったりと,一向に止まない。

 3号線をびしょ濡れになりながら鹿児島市までひらすら走った。そして5時過ぎ,やっとのことで帰宅。 バイクは泥だらけ(灰だらけ?)になっていた。親はバイクを見て「こんなでかいのに乗ってるの?」とびっくりしていた。 もっとかわいいバイクだと思っていたらしい。 (走行距離:320㎞)

11月26日 友人と再会

 泥だらけのバイクを洗った。夜に高校の友人と会った。彼女は"YB-1"に乗っているらしい。 明日は学校をさぼって走りに行くことに。

11月27日 南薩ツーリング

 友人と8時に鴨池港で待ち合わせ。本当は佐多岬に行く予定だったが,桜島の風向きが南だったので(つまり,桜島が爆発したらもろに灰をかぶる), 薩摩半島の南側を一周することになった。

 まず,加世田までは山越えである。途中で道を間違えた(行き過ぎた)ので,「ここから行けるよ」という友人の案内で,ゴルフ場の横の山道を走る。 いきなり狭い山道・・・。その後,広い道に出ると,快適に加世田に着いた。加世田で昼飯とカメラを買い,西へ走って笠沙へ。しばらくすると,急に曇って, 雨が降ってきた。意外と大粒なので道沿いにあった休憩所へ。休憩所に野良猫がいたのでちょっと遊んでちょっと幸せを感じた。

 しばらくすると雨は止んだ。通り雨だったようだ。猫をひかないように,猫を追っ払って出発。笠沙の海岸沿いの道は景色がきれいだけど,道が微妙。 見通しが悪く,ところどころ一車線のところもあった。しかもその道はバス通り。あんなところバス走れるんだろうか,とか, 反対からバス来たらうまく退けるか心配した。友人は,「来たことある道だから」,と上りも下りもコーナーもすいすい走っていった。 景色のよいところでは止まって写真を撮り,ひたすら走る。坊津の風車村で昼飯。季節外れだからか何だか寂れていた。 海を見ながら,近状報告など語り合った。彼女と会ったのはとても久しぶりだったが,その天然さ(不思議さ?)はあいかわらずだった。

 しばらくまったりして出発。枕崎まで行くと,道は広くてよくなった。まっすぐで走りやすい。のどかな田園風景を見ながら走ると, 開聞岳が見えてきた。開聞岳は別名薩摩富士と呼ばれる935mの山である(この山は翌年の正月に登ったが,傾斜が急なため登山道が山を一周している。 友人曰く,山の麓にも山を一周できるトンネルがあるらしい)。道の途中の瀬平公園から開聞岳と記念撮影をした。 普通に観光しているみたいだった。せっかくなので,観光ルートっぽく,長崎鼻(準本土最南端)へ行き,季節外れのハイビスカスと開聞岳を間近に見た。 しかし,微妙にかすんでいて,あまり遠くまで見えなかった。指宿の砂風呂も入ったことがなかったので入ってみたかったが,目の前を通過して ,国民休暇村の海辺でまったりした。帰りに何か買おうと喜入の道の駅に寄ったら休館日だったので,しょうがなく,石油備蓄基地を眺めて実家に帰った。

 この日の走行距離は210kmだった。彼女はYB(原付)で同じ距離を走って, この後バイトに入るらしい。やはり強者(つわもの)だ。(彼女は真冬,福岡にYBで遊びに来た。かなりの強者ぶりを発揮した!!)

11月28日 命がけ?で帰宅

 風がかなり強くて寒かったが,学校は始まっているので帰らなくてはならない。

 朝8時に出発。やけに風が強い。しかし,雨の中走るのに比べればずっとマシ!途中,3号線沿いにある阿久根の道の駅で土産を買おうと立ち寄ったとき, 鹿児島人のおじさんに「どこから来たの?」と聞かれて,鹿児島弁で「福岡から来ました」と答えてしまった。 数日間の滞在で鹿児島弁が戻っている・・・。八代のコンビニでは犬が近寄ってきたので,「飯食うか?」とおにぎりをあげたところ, おいしそうに食べてくれた。ついでに写真を撮ってあげようとしたら去っていった・・・。

 八代からは高速。途中から車が増え,追い越し車線から出られなくなって130km/hでコーナリングする羽目になった。かなり必死だった。 横にはガードレール。車体が軽いせいか,橋の上などで風にあおられてガードレールが迫ってきた時はかなりどきどきした。 まあなんとか無事に生きて帰って来れたのでよかった。(走行距離:320km)


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