日頃の鳥見で使用している機材などを紹介します。

双眼鏡

バードウォッチングに必要な物でまず思い浮かぶのは双眼鏡。倍率は,山野での使用が主なら7〜8倍,干潟など水辺での使用が主なら8〜12倍あたりがおすすめ。 あまり高倍率の奴を使っても手ブレがひどいし,暗く見えます。メーカーはニコン,ビクセン,ケンコー,ライカ,コーワ,ミノルタなど多数ありますが, 自分の好みにあった双眼鏡でいいのではないでしょうか。詳しくはインターネットや各メーカーの双眼鏡パンフレットをご覧ください。 はじめの一台としては,1〜3万くらいまでのモデルがお手頃かと思います。

◆ Nikon HIGH GRADE 8x20 (2004年6月購入)
「小型・軽量」のおすすめ双眼鏡と言えば,ニコンの「スポーツスター」シリーズ。 姫が使っているのでそのコストパフォーマンスの高さは知っていたのですが,個人的にはもう1ランク上の見え味を望んでいました。 そんなとき,就職活動で上京した際に,KYOEIで安売りしているニコンのハイグレードを購入。ハイグレードシリーズだけあって薄暗い時間帯の見え味も良く, スポーツスターと比べてもその差は一目瞭然。値は張りますが,それだけのことはあると思わせてくれる製品です。 また,自転車鳥見で使用する双眼鏡(スコープ,三脚を持つ場合)ということになると,やはりこのサイズがピッタリではないでしょうか。
◆ Nikon スポーツスターIII(2003年4月購入・コメント by姫)
鳥見を初めてすぐに買ったのは「スポーツスターII」。 クラシックな作りでとても気に入っていたのですが,タイの旅行中に無くしてしまったので,帰ってきて買ったのがこのIII。 IIに比べると見た目が安っぽいです。見え方は・・・やっぱりお値段のしこでしょうか。上記のHGに比べると暗いですが,真っ昼間なら問題ないレベルです。 小型の双眼鏡ってあまり種類がなく,まぁお手頃価格なのはこれかなぁという感じです。 (大事にしないというわけではないですが,)首に掛けたまま自転車に乗って鳥見をするには気を遣わなくていい双眼鏡です。 でも最近ZEISSの小さい奴が欲しいです。働きだしたら買おうかなぁ。
◆ Nikon Action 7x35 (2002年11月購入)
新しい双眼鏡は「視野が広くて明るいやつ」にしようと思っていたところ,このモデルを発見して半分衝動買い(定価18000円を12000円で購入)。 リビノに比べるとかさばり,持ち運びが不便といえば不便ですが,実視界9.3°,明るさ25.0の実力はなかなか良い。薄暗いところでも問題ないし, 明るいところでもリビノとは見た感じが全く違います。そして目の疲れをあまり感じません。675グラムという重量は多少気になりますが, コストパフォーマンスを考えるとそれなりと言った感じです。ただ,少々物足りない感があるのは否めません。
◆ Nikon リビノII 8x25 (2000年4月購入)
僕が鳥見を始めた際に初めて買った双眼鏡。定価15000円,キタムラで9000円で売っていたのを1000円値切って購入。 この双眼鏡の良いところは「コンパクト&軽量」であるということです。お手軽鳥見や旅行の際カバンの片隅に入れることができるので便利。 ただ,もともとバードウォッチング用ではないので視界は狭く,暗い。実視界は5.6°,明るさは9.6。早朝や暗いところでの鳥に身は不便。

フィールドスコープ

鳥見をしていると,双眼鏡だけでは物足りないときがあります。それは例えば「水鳥や遠くの猛禽類」を見るとき。 干潟や河口などで鳥見をする場合,対象物が100m以上離れていることは日常茶飯事。そんなときに活躍するのがこのフィールドスコープ)いわゆる望遠鏡)です。 また,フィールドスコープはただ「見る」だけでなく,接眼レンズにデジカメをくっつけて写真を撮る「デジスコ(フィールドスコープ+デジカメ)」 としても大活躍します。

スコープ購入の際,注意したいのは対物レンズ。写真を撮りたいと思うなら,値段は高くつきますが,EDレンズやフローライトレンズといった, 解像度が高く光の分散を抑えたレンズを使った製品の購入を強くすすめます。ノーマルのレンズと比べると,遠くのものを撮れば撮るほどその差は一目瞭然。 自転車鳥見で使うスコープとしては,機動性を考えて,対物レンズの口径は60mmクラスまでがおすすめです。接眼レンズは,ズームタイプでない場合, とりあえずの1本には30倍を使われている方が多いようです。

◆ ビクセン ジオマED52-S (2004年5月購入)
「普段持ち歩けるようなスコープが欲しい。」
口径60mmでも悪くはないのですが,姫は,もう一回り小さな口径52mmのスコープを購入しました。500gを切る重量と, EDレンズのクリアーな見え味。ワイド接眼レンズを使用していることもあって,コストパフォーマンスは非常に高いと思います。 デジスコとしては未だ真面目に使っていませんが,インターネット上の情報を見る限りでは充分「使える」ようですね。
長距離走る鳥見の時に持っていきます。ちなみに,干潟では無理!あまりにシギが遠くて悲しくなります。(コメント by姫)
◆ KOWA TS-614 (2002年11月購入)
一本目のスコープはジオマ65-Sでしたが,ノーマルレンズではさすがにまともな写真を撮ることはできず,悔しい思いをする日が続きました。 そんなとき,ジオマを買った「KYOEI」で,コーワのプロミナーがアウトレットにて販売(20〜40倍ズームレンズつきで定価の約半額というスペシャルプライス!) されているのを見つけ,即購入。生産終了のため激安となっていたのですが,EDレンズ搭載で770グラムという軽量モデルは, 荷物をできる限りコンパクトにまとめたい「自転車鳥見」には最適!小さくて物足りないという人もいるでしょうが,現時点で不満は感じていません。 写真の写りも,ノーマルレンズと比べると天と地の差です。
また,接眼レンズに関してですが,製品購入時にセットになっていたズームレンズは, 視野こそ少々狭さを感じますが,観察・撮影のどちらにも向いています。2004年6月には,30倍のワイド接眼レンズ「TSE-14WD」を購入。 非常にクリアーな見え味で,視野の広さにも文句はありません。ズームレンズの40倍よりも良く見えるような感覚。デジスコとの相性も抜群。 高いだけのことはあります。
◆ Nikon フィールドスコープII(2005年3月 服部さんより・コメント by姫)
もともと福岡にいるときに服部さんから借りていましたが,卒業祝い?で頂いてしまいました。 鳥見初心者なのにスコープは年季が入ってます。 基本的に姫が一人で鳥見に行く(近場)ときに持っていきます。 KOWAのレンズが透明でクッキリ見える感じに比べて,ナチュラルにクッキリ見える感じです。 接眼レンズが40倍ズームなので,(自分の識別能力は別として)遠くのシギもばっちりです。
◆ ビクセン ジオマ65-S (2002年8月購入)
鳥見を初めてしばらくは,双眼鏡のみ,もしくはサークルのスコープを借りるという日々が続きました。 しかし,その状態には満足できずスコープ購入を決意。写真を撮りたいということもあって当初はEDレンズモデルにしようか迷いましたが, 23000円という値段に負けてこいつを買うことに。使用感は,ニコンの同クラスモデルと大差ありませんが,実視界が狭い(これは接眼レンズのせい)。 あとはやはりレンズの性能か,長時間見ていると非常に疲れます。それと,至近距離ならまだしも,20m以上離れると綺麗な写真は望めないかと思います。 値段相応のスコープといったところ。しかし,観察のみならこのスコープでもそこそこいける方法があります。 それは,接眼レンズを「GLH20WIDE」に変更すること。これをするだけで,ジオマは化けます(倍率は低いですが)。

三脚

◆ SLIK プロ250 DXII (2004年6月購入)
2004年まで,軽量モデルのグリーンシャンク,安定感のあるエイブル300STと使ってきましたが,前者は軽すぎ, 後者はかさばるといったデメリットがあり,その中間的な三脚が欲しいと思っていました。そんなとき,setifer氏が「SLIKのプロ250 DXUは良い」 と教えてくれたので早速購入(雲台なしモデル定価12000円をヨドバシで10000円弱)。縮長49cm・重量1.45kgということで, 自転車鳥見に必要な「軽量&コンパクト性」は充分クリア。気になるブレも,23.4mmの脚(グリーンシャンクは20mm)によってそれほど気になりません。 雲台にマンフロットの「700RC2」を使えば,自転車鳥見には最高の一台となるはず。
◆ SLIK エイブル300ST (2002年12月購入)
グリーンシャンクは,自転車での鳥見にはお手頃な三脚なのですが,その軽さ故にデジスコには向いていません。 というか,強風下の鳥見自体がダメ。・・・ということで新しくこの三脚を購入(ヨドバシカメラにて,定価の半額ほど)。 2.5kgという重量と,縮めても66cmにしかならないのは自転車乗りにはかなりのデメリット(実際,30リットルのデイバッグでは持ち運び不可なため, 45リットルのザックを新調しました)。とはいえ,強風時や望遠域を観察する際のブレが格段に減ったのはいうまでもありません。 自転車ツーリング時はともかく,普段の鳥見には以外と使えます。
◆ SLIK グリーンシャンク (2002年3月購入)
バードウォッチング用の三脚。市場価格は6000円前後とお手軽で,かつ軽量なため持ち運びに便利。 その代わり,当たり前ですが風には弱いです。自転車で鳥見をする場合は「軽量化」は最重要課題といっても良いので,この三脚はかなりおすすめです。 でも,やっぱりちょっと軽すぎる気がしますね。

雲台

◆ マンフロット 700RC2
エイブルの雲台も結構使いやすくて気に入っていたのですが,デジスコサイトの紹介や,個人的にビデオ雲台も使ってみたかったこともあり, ヨドバシで取り寄せてもらいました。さっと動かすのには向いていませんが,この滑らかな動きに一端慣れてしまうと, 元には戻れないといった感じです。10000円弱と結構高い気もしますが,使い勝手を考えるとこの投資は惜しくないはずです。

デジタルカメラ

鳥を見たりスケッチをするだけならばカメラの出番はあまりないかと思いますが,フィールドの様子を写したり, 鳥の写真を撮るとなればやはり必要なもの。

◆ Nikon クールピクス995
デジスコを考えて最初に購入したデジタルカメラ。カメラ本体の大きさは自転車鳥見にとってはかなりのデメリットですが, この機種でスイバル機の使いやすさにドップリ浸かってしまいました。
◆ CANON PowerShot A95
クールピクス995を購入してから3年,ある日突然モニタが真っ暗になって使用不可に。修理に出して直りはしたのですが, カメラの大きさのこともあり,CF&単三電池&スイバル(もしくはバリアングル液晶モニタ)のコンパクトデジカメを探していました。 そんなときに発売されたのがこの機種。迷わず購入。流行りの小型機種ではありませんが995よりは小さく,連射性能の低さに目をつぶれば 良いところばかりの機種。