旅行記

題名ほった。前作同様,生き生きとした表情が伝わってくる素晴らしい写真満載です
著者坂本達
出版社ミキハウス
コメント  ミキハウスの社員として自転車世界一周をされた坂本達さんの,「やった。」に続く本。旅行中お世話になったギニアの方々への恩返しとして「井戸掘り」 プロジェクトを立ち上げ,完成までの道のりが綴られています。何度もギニアへ出かけ,現地の方々と一緒に作り上げる過程は,「やった。」と同じく 感動すること間違いなし。

 世界一周記や,旅行後に日本を縦断しながら各地で講演を行った「夢の架け橋プロジェクト」についても書かれているので, 「やった。」を読んでいない人でも全く問題ないと思います。2006年4月発刊。

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題名続・日本史の旅は,自転車に限る!第2弾もおもしろい!
著者疋田智
出版社
コメント  疋田智さんの自転車歴史探訪記第二弾。前作に負けず劣らず,読み応えたっぷりの話揃い。今回は私の故郷静岡の出番が2回もあったり,大好きなやんばるや 九州の記事,そして「天下を獲り損ねた男たち」というタイトル通り,男のロマン(?)を感じる話題がおおくて飽きることがありません。巻末のSF作家・高千穂遥さん との対談記事も必見です。2005年12月発刊。

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題名日本史の旅は,自転車に限る!新たな日本史の入門書?
著者疋田智
出版社(えい)出版社
コメント  自転車ツーキニストの疋田智さんによる,「自転車+歴史探訪」記。「バイシクルクラブ」などに掲載された原稿に加筆・修正した本ですが, これが面白い!私は日本史に強くないのでもともと知らないことばかりですが,日本史大好きの姫が読んでも知らなかったことが多いらしく, 一気に読破してしまいました。

 どこに強く惹かれるかというと,私の場合,やはりこの旅行記が「自転車」によるものだというところ。 普通に車で旅していては決して立ち止まらないような場面の連続で,そんな文を読むとなんだか嬉しくなってしまいます。歴史好きでなくても, 自転車乗りならばここから日本史の魅力に引き込まれていきそう。2004年11月発刊。

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題名グレートジャーニー「原住民」の知恵自転車はほとんど登場しませんが,是非読んでみてください!
著者関野吉晴
出版社光文社知恵の森文庫
コメント  ハイコストパフォーマンスで愛用者の多い,GIANT社のツーリングバイク「グレートジャーニー」をプロデュースした関野吉晴氏によるエッセイ集。 グレートジャーニーとは,「東アフリカで誕生した人類が南米大陸の最南端パタゴニアまでの5万キロという人類拡散の旅を,逆ルートで行く先々の原住民と 接しながら人力移動の旅をする」という関野氏の旅のこと。大学時代に探検部を創設し,医師でもある著者から見た原住民の生活やそれから考えたことなどが びっしりと詰まった文庫本です。
 「原住民の文化の中に我々が生き延びていくために必要な,重要なヒントが詰まっているのではないか,彼らが培ってきた 知恵の数々の中に私たちの「落とし物」「忘れ物」を見つけることができるのではないか」と考える著者の文は非常にわかりやすく, 読了後には必ず何かしら感じることがあると思います。自転車はほとんど登場しない本なので(?),どんな人にもおすすめしたい本です。

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題名やった。こんなに感動したのは久しぶり!という程素晴らしい!!
著者坂本達
出版社ミキハウス
コメント  坂本さんは,「4年3か月も有給休暇をもらって世界一周5万5000キロを自転車で走ってきちゃった男」。 ミキハウスの社員として入社後,社長に直接提出するレポートには何度も「世界一周自転車旅行」の夢を書いたコーナーを自分で作ったのですが, なかなか認めてもらえずに「退社」しかないと考えていた矢先,新年会の場で社長から突然出た許可。しかも有給休暇扱い。 そんな経緯から始まるこの本は,世界一周の体験記がどっさりと盛り込まれています。
 旅行記なので自転車の技術的な面は書いてありませんが, 非常に読みやすい文章と適度な文量に,誰でも一気に読破してしまうこと間違いなし。 どんな方にも是非一度は読んでいただきたい本と思います。世界各地の人々の表情や文化,素晴らしい景色や生き物を写した写真も素晴らしいです! 2006年4月に文庫本化もされ(あとがきも追加されました),一層手に取りやすくなったと思います。

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題名この地球(ほし)を受け継ぐ者へ「今」の素晴らしさがおもいっきり伝わってきます。
著者石川直樹
出版社講談社
コメント  「世界7カ国の若者と共に,9ヶ月間かけて北極点から南極点をスキー,自転車,カヤック,徒歩などの人力で踏破する」という一大プロジェクト 「Pole to Pole」。その日本代表として選ばれた著者による,プロジェクトの全記録。「人力」なので自転車はその手段の一つとして登場します。 また,このプロジェクトは「アドベンチャー」というよりも,行く先々でのボランティアや学校などでのプレゼンテーションが主。 それ故多くの人と接点を持ち,また,メンバー間での複雑な人間関係などに関する記述もエピソードとして随所に盛り込まれています。 半年分が日記形式で進むために文量はかなりのものですが,考えさせられることも多くて読み応えは抜群。 読了後の充実度は上の「やった。」に勝るとも劣りません。Web Pageへはリンクをはっています。